最近では、住まいの中で電気製品がずい分たくさん使われるようになりました。照明だけではなく、冷・暖房、調理器用ヒーター、温水器にいたるまで、小さなもので言えばトースターからコーヒーメーカーまで、あるいは洗濯機や掃除機など家事作業にも電気は欠かせないものになりました。トイレでも、洗浄して乾燥してという機種は電気なしでは考えられません。電気のある生活はもう当り前で、電気製品を一つ増やす度に便利になっているわけです。電化などと大げさに考えなくても電気とつき合ってみてはいかがでしょう。電化と言うと、私達主婦にとっては、まずとても頭の痛い問題として、使う時の電気代、つまりランニングコストがかかりすぎるという悩みがあります。本当にそんなにランニングコストは高いのでしょうか。少なくとも、ほとんどの主婦が「電気は高い」と信じています。そこで、ちょっとした実験をしてみました。自分の家を新築する時に、同じ広さの部屋を真南と真北に二室とり、ヒーターの熱源としてガスと電気を使うことにしました。真南の部屋にはガスのクリーンヒーターを、真北の部屋には電気の床暖房を設置しました。電気の床暖房は、面状発熱帯を厚さ一センチ二ミリの畳一畳敷きほどの大きさの薄い金属性の箱に入れたものをつないでいくという仕組みでした。つまり、この方式ならば家具の下など暖房をする必要のない所は、面状発熱帯を入れない箱を敷けば良いからです。床暖房はきっと快適だろうと思いましたが、真北の部屋のことではあるし、きっと補助暖房が必要だと思いました。また、真北で暖かいと思うほどだと、かなりランニングコストがかかるだろうと思いました。ガスのクリーンヒーターと、面状発熱帯・電気の床暖房と、どちらがランニングコストが高いか、比較は約二年にわたって行われました。まず、床暖房を使いはじめた最初の年、心配だった補助暖房は必要ありませんでした。
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