都市計画法の用途地域の見直しにより、町田市では二〇〇四年六月二四日から、市内の第一種高度地区と第二種高度地区に関して、「三一メートルを超える建築物を建ててはならない」とする規制が始まった。この高さ規制は東京都の指導に基づき、各市区町村で独自に規制値を定めるというスタイルのものだが、町田市の周辺自治体では、これをさらに厳しく適用し、二〇メートルの高さ規制に踏み切ったところが多い。ちなみに「三一メートル規制」がどのような効果をもたらすかについて、町田市都市計画課に尋ねてみると、「マンションでは10階建てまでしか建てられないことになります」との返事が返ってきた。
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ところが、IBMグラウンド跡地にマンション建設計画を進めていた長谷工は、この規制がスタートする直前の六月一四目に、現地で強行着工に踏み切るという手段に出たのである。これが住民感情を大きく逆撫ですることになった。住民団体は、工事用車両を現場に入れさせないため、一〇〇人ほどがピケを張って抵抗したのである。ピケは一週間にわたって続いたが、二日目、長谷工の依頼を受けた業者が工事用大型車両の前にいた住民をはねて、全治二か月の重傷を負わせるという事件が起きた。そこでマンションに反対する「対策協議会」サイドは、傷害罪で長谷工を地元署に告訴するに至った。