マンションなどの共同住宅では、老朽化が進んでいるのに維持修繕が行われていなかったり、そもそもコストダウンのせいで強度が不足したりといったものが目立っています。おおまかに言って、こうした欠陥住宅ができあがるには2つの理由があって、1つは最初から安かろう悪かろうの住宅である場合、もう1つは業界の下請け体質(元請けがピンハネして各工事を下請けにまわす)が粗悪工事を招く場合があります。あまり公にはなりませんが、分譲マンションと賃貸マンションでは多くの場合、歴然たる品質格差があります。これは賃貸マンションが採算を優先するせいで、どうしても建築費を圧縮しがち、という事情が背景にあります。というわけで、地震に弱い家というのは躯体の強度にまで響くような低価格(値引き)から生まれてきます。これは逆に言うと「一定の強さがある住宅は、やはり一定の価格になる」ということで、工法や構造のせいではないと考えるべきなのです。もう1つの下請け体質のほうは、これは業界の姿勢の問題。必ずしも悪質な業者ばかりではありませんが、こうした業者がいることを前提に、きっちり現場チェックをすることが重要なのです。
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